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読書記録・映画鑑賞記録
クリムゾン リバー
■原題 Crimson rivers
■監督 マチュー・カソヴィッツ
 
■星  ★★

クリムゾン・リバー
クリムゾン・リバージャン・レノ ヴァンサン・カッセル ナディア・ファレス

ギャガ・コミュニケーションズ 2007-06-01
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■説明
ロッククライマーが見つけた奇妙な死体は、どうやら拷問をうけていたらしい。捜査に訪れた刑事(ジャン・レノ)。 調べれば不可解なことばかりが出てくる。

■感想
 雰囲気は少しおどろおどろしいし、死体は出てくるわ、猟奇的だわの映像はあるんだけれど、なんだかちっとも怖くないし、おまけに 謎解きされても なんとも納得のいかない結末でいま一つの映画でした。 どうやら、映画は説明不足で原作本を読んだ方がわかりやすいらしいです。 
| 映画(じっくり) | 14:17 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
【多少のネタバレ】ネバーランド
注意)多少のネタバレ

この記事は ネタバレを含む感想です。映画の冒頭のみ知りたい方は、下の ■説明 の部分のみお読みください。

■原題 Finding Neverland
■監督 マーク・フォスター 
■星  ★★★

ネバーランド
ネバーランドジョニー・デップ マーク・フォースター ケイト・ウィンスレット

アミューズソフトエンタテインメント 2006-06-23
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おすすめ平均 star
starピーターパン
star忘れていた大切なもの・・・・
star何度観てもいい作品

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■説明
 劇作家の ジェームズ・マシュー・バリー(ジョニー・デップ)の新作初演の日。落ち着かない様子の彼を探す妻がいた。そうして演目は始まるが、観客には退屈極まりなかったようだ。ガッカリとしたマシュー・バリーは、妻を散歩に誘うが、どうせ、劇のことしか考えてないのでしょうからとひとりで行くように言われる。

■感想
 暖かい気持ちに包まれるという前評判が悪かった。映像は確かに美しいのだけれど、どれも一歩突っ込み不足な感があり、中途半端な思いが残った。 たとえば、友達としてサポートしていたシルビア(ケイト・ウィンスレット)に対して、世間一般でいうような関係は無かったにせよ、彼の中には恋愛から愛情に変わってきた思いがあって、それでも「友情」だと認識しようとする葛藤などが本来あったと思うのだけれど、その辺があまり出てなかったみたいなんだよなあー。と。というか、別にシルビアに対する愛情でなかったとして、息子ピーターに対する愛情(これについては、中で語られているけれど)だけであったのだとしたら、そちらも中途半端。なんだか画面のこちら側に伝わってこない。

 ジョニデのファンの方からすると、日ごろのアクの強い役でない役をみることができて満足度は高いかもしれないけれど、その辺がきちんとこちらに伝わらないのは今ひとつだなあと思ったのでした。 私から見ると、ジョニデの出演作の中ではいまひとつではないかという思いが強いです。

 ※エピソード自体が良い話というのと、映画が良くできているというのは別の問題だと思うので。
| 映画(じっくり) | 15:52 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
黒衣の花嫁
■原題 LA MARIEE ETAIT EN NOIR
    THE BRIDE WORE BLACK
■監督 フランソワ・トリュフォー
■星  ★★★★

黒衣の花嫁
黒衣の花嫁フランソワ・トリュフォー ジャンヌ・モロー クロード・リッシュ

ワーナー・ホーム・ビデオ 1994-03-18
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■説明
 自分の部屋であろう場所で何かに嘆いている女性。衝動的に窓から飛び出そうとする女性を、年配の女性が引き止める。
 場面が変わり、トランクに荷物を積め、旅支度をしているような女性。洋服は黒い洋服ばかりなのが目につく。彼女は何者なのか?
なぜ嘆いていたのか。 窓から飛び出そうとしたのは、何をしようとしていたのか。 観客は映画のしょっぱなから、沢山の疑問を持つことになる。そうして、なぞめいた女性のことが少しずつあきらかになってゆく

■感想
 フランソワ・トリュフォーは、随分有名な監督だ。私も名前くらいは聞いたことがある。でも、どんな映画が彼の映画なのかということは知らなかった。 主役のジャンヌ・モローも名前だけは聞いたことがある大女優。 そういう昔の名作も見ておきたいと思ってエアチェックした。 アマゾンで検索するとDVDは見当たらなかった。

 この映画を、何の前提知識もなく見たことは大変ラッキーだったと思う。 ジャンヌモローは、この当時40歳くらいで、ちょっとふけていてヒロインにするには、ちょっと。。と思う場面も多かったが、良く見ていると、相手役の男性も皆老けていて、「今の映画界の若年化が進んでいるだけかもしれないな」などと思った。
 映画撮影のテクニックなどはよくわからないけれど、このストーリー展開の巧さが印象に残った。 バラバラにつなぎ合わされた場面が次第に意味をもったものとして観客に捉えられる。 たぶん、物語の中の相手たちも、なぜ自分がターゲットになるのか気づかない人も多かったと思う。 彼らに共通するものは何なのか。彼女目的は何なのか。 そんな疑問とそれに対するヒントで 観客は少しずつ彼女の目的を知ることになる。
 映画を見る者たちは性別も学歴も国籍もetc.全て違うそういう広い範囲の人たち全てに、言葉で直接的に説明するわけではなく、少しずつ物事の糸口を見せ、それを解き明かしたいという気持ちにさせることができるということは、何気ないことのようでとても難しいことだと思った。
 私も、最初退屈だと思っていたし、フランス語でさっぱりわからないし(字幕はついていました)で、なかなか入り込めないのではないかと思ったけれど、最初の事件が始まったあたりで、この映画が気になって気になって、最後までじっくり見てしまったひとりだ。
  
| 映画(じっくり) | 12:16 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
【ネタバレ】 父と暮らせば
注意)ネタバレ
この記事は ネタバレを含む感想です。物語の冒頭のみ知りたい方は、下の ■説明 の部分のみお読みください。

■原題 父と暮らせば
■監督 黒木和雄
■星  ★★★★★

父と暮せば 通常版
父と暮せば 通常版井上ひさし 黒木和雄 池田眞也 バンダイビジュアル 2005-06-24売り上げランキング : 8419おすすめ平均 starstar今だから必要な戦争伝承star生きる者の哀しみstar父娘の愛情。Amazonで詳しく見る by G-Tools


■説明
1948年夏。原爆ドームが見える。広島だ。雷雨の中瓦礫の間を走る足。怖い怖いと悲鳴を上げて走りこんできた娘(宮沢りえ)に父(原田芳雄)が話しかける。

■感想
 以前から見たいと思っていたのだが、なかなか見る機会がなかった。8月にテレビでやっていたものを録画してやっと今頃観た。

 静かに淡々と進む映画。最初から引き込まれて見てしまった。場面はほとんどが 宮沢りえが住む家で進む。主要な登場人物も父と娘二人。場面のほとんどがセリフで進み、第三者のことも二人の会話の中で推し量る。 「この雰囲気は、劇場の劇を見ているみたいだ。もしや」と検索してみると、
父と暮らせば(Wikipedia)

井上ひさしによる戯曲であり、今まで数々の劇団が上演している有名な芝居である。2004年、 映画化された。


とのこと。やはりそうだったか。 宮沢りえ、原田芳雄がうまい。原田芳雄の広島弁はほとんど広島の人と変わりないように聞えたので、もしや出身が広島か?と検索したけれどまったく広島とは関わりのない人のようで、役者というものはすごいものだと驚いた。
 宮沢りえもかなり上手い。多少イントネーションが違うような気がした。方言自体は、純粋に広島弁だと思えないものがあり、九州弁っぽく聞えたり、関西の方の言葉に聞えたり、四国の方の言葉に聞えたりした部分もたまにあったのだけれど、そんなことはどうでも良い。

 ほのぼのと暮らしているかのような父娘の姿はとてもうらやましく、私は父とこういう風に過ごすことなく父が亡くなってしまったことが少し悲しかった。 少しネタバレなのでマウス反転して読んでください。

 今からでもこんな風にときどき父が出てきてくれたらどんなに楽しいだろうと思ったりもした。

 映画のテーマは広島の原爆。血や死人はほとんど映像に出てこないのに。私は 二人と一緒に原爆におびえ、原爆に泣いてしまった。終盤の娘の告白ではつらくてボロボロに泣き、つい嗚咽まで出てしまった。(映画館や劇場で観てなくてよかった)いや、本当の原爆はこんな綺麗ごとではないだろう。もっと恐ろしくもっと悲しいものだろう。

大幅ネタバレなので色を変えます。

 中盤で娘が友達の母に会いに行ったとき、最初はよく来てくれたと喜んでくれた友の母が、「なんであんたが生きているんだ。なんで私の娘じゃなくてあんたが生きているんだ」と面と向かって言ったという話があった。 そういわれた娘は 生きていることが申し訳なくて幸せになるまいと思った。 あまりの不幸は人を人でなくしてしまう。そういう不幸な人を 一瞬にして大量に作ったのが原爆。

 広島弁になじみのない人には 言葉がなかなか分かりにくいという感想もいくつかネットで見受けられた。私は偶然ながら広島弁がわかってよかったと思った。最初から最後までのめりこんで見ることができたから。 
 もし、一度見て広島弁が分からなかった人も、二度目にはきっとわかるようになると思うから、もう一度見て欲しいと思った映画だった。

下に冒頭の部分で分かりにくいだろうと思われる言葉を抜き出して見ます。そのまま抜き出しているので、筋が多少分かってしまいます。


雷におびえる娘に防空頭巾をかぶった父が戸棚の中から声をかけて
「はよう 戸棚の中へきんちゃい」= 「はやく戸棚の中に来なさい」

父の声を聞いて娘、父に

「おとったん、やっぱおってんですか?」=「お父さん、やっぱりいらっしゃったのですか?」
「おらんでどうする」=「いなくてどうする?」
「おまえがおりんさいゆうたらおるで...」=「お前が居ろといえば居るよ。」

娘の雷のあまりの怖がりようのことを父が
「そげえふってえさわぐようになって」=「そんなに大層さわぐようになって」 
「いつからそげえになったん..」=「いつからそんなになったん...」
「ねんねのころ」=「赤ちゃんのころ」たぶん。(私の知っている広島弁はねんねと言わないのですが、後半赤ちゃんのことをねんねと呼んでいたのでたぶん赤ちゃんの頃だと) 

「しっとる」=「知っている。」
「まじめにきかにゃあいけん。」=「まじめに聞かないといけないよ」

「おとろしゅうて」=「おそろしくて」たぶん 

「こたえるようになったんじゃ?」=「耐えられないようになったんだ?」 こたえる=堪える 骨身に堪えるなどと同じ使い方。

「どんどろさん」=「かみなり」たぶん

「しとりんさる」= 「していらっしゃる」(私の知っている広島弁は しとってんだったけれど、+敬語の「さる」でしていらっしゃる)

娘が 麦湯があるんよ。飲もうか。と出し、父はそりゃええのお。と答えるが、「これしか ようのめんのじゃけん」= 「これだけしか飲めないから」 よう は 動作を表す否定語とくっついてやろうとしても出来ないことを表している。じゃけんは だから という意味。

ひと段落ついて、思い出す父
「あー。ことじゃ!」=「ああ、大変(な事)だ!」 ことは「事」 「そりゃあ、ことじゃ!」となると「それは問題だ!」となる。

まんじゅうについて父
「あれ、まさかつぶれとりゃせんかったろうのう」=「あれは、まさかつぶれたりはしてないだろうねえ」

娘もらった饅頭のいきさつについて聞いた話しを
「どがーしてもその前を」=「どうやってもその前を」
「こがあいいなさったんよう」 = 「こんな風におっしゃったのよ」

「そいじゃけわしは、よう食えんのじゃって」=「だから、わしは、食べられないんだって」

「ピカの年」= 「原子爆弾が落ちた年」(これは方言ではなく)

「戻りんさった」= 「戻られた」
 
父が饅頭をくれた主のことをイロイロと楽しげに憶測するので

「なにゆうとってですか?」= 「何をおっしゃるの?」
「ばからしゅうて、もうやっとられん」 = 「ばからしくて、やってられない」
「おとったんは、まだおってん?」= 「お父さんはまだ(ここに)いらっしゃるの?」 
 

番組中盤くらいに

「いなげの〜」= 「おかしな」「ヘンな」 私が知っている方言は ’の’ではなく ’な’でした。「いなげな事」= 「おかしな事」もしくは「ヘンなこと」というものでしたが、ほぼこれと同じことだと思います。 劇中では、---- というイントネーションでしたが、実際は ^--- で いが高くなります。

こんな感じに話が進みます。

こういうページもありました 広島弁(Wikipedia)
 
| 映画(じっくり) | 18:35 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
パトリオット・ゲーム
■原題 Patriot Games
■監督  フィリップ・ノイス
■星   ★★★★

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■説明
 元CIAのジャック・ライアン(ハリソン・フォード)は妻・娘と一緒にイギリス訪問中、何者かの襲撃事件に巻き込まれてしまう。

■感想
 ハリソン・フォードは、あの スター・ウォーズが出世作?だと思う。スター・ウォーズでは、ちょっとアウトローな 「チョイワル」な感じで人気が出たようだけれど、私はさほどでもなかった。 ほぼ同じ年代(だと思う)の リチャード・ギアが 年とともに、ニヤケたイイ男路線をたどっているのと対照的に、家族愛パターンの映画が印象的で、ワンパターンだけれど私には好印象。誠実な役柄にほれます。
 映画自体を検索してみると、出来栄えには辛口の評が多いようです。 でも、次から次にテンポよく、ぐいぐいと話を引っ張っていく映画は悪くはないのではないかと思います。
 
 ネタバレありの感想は こちら 【ネタバレ】パトリオット・ゲームをご覧ください。 恐れ入りますが、ネタバレのあるトラックバック・コメントなどは この記事は避け、 別記事の【ネタバレ】パトリオット・ゲームにお願い致します。
| 映画(じっくり) | 15:29 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
アダプテーション
■原題 Adaptation
■監督  スパイク ジョーンズ
■脚本 チャーリー カウフマン ドナルド カウフマン
■星   ★★★☆(すごいとは思うのだけれど、もう一度見たいというのとはちょっと違う)

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■説明
 マルコビッチの穴の脚本家のニコラス・ケイジ(チャーリー・カウフマン)は 新作に取り組もうとしている。彼は、禿げていて自分で自分に自信がもてない。 ニコラス・ケイジ(二役)(ドナルド・カウフマン)と二人で住んでいる。脚本を書き始めたは良いが、なかなか進まない。 ドナルドがうるさく付きまとうので、厄介払いのように適当な筋を提案したところ、彼はそれをもとに脚本を書き始めたようだ。

■感想
 ニコラス・ケイジがすごい。なんといってもナサケナイ役になりきっていて、どう見てももてなさそうな男。二役しているドナルドは同じ顔、同じ体型でありながら、言動が下品で適当なのに、なぜか人生うまく渡っていけそうな雰囲気に見える。この辺うまいなあ。二役って下手だと大げさになって鼻につくと思うのだけれど、あれ?別人がやっているのかな?とおもうほどうまく別人になりきっている。
 ストーリーは、最初から「どうなるの?」「どうなってるの?」と思い始め、それからだんだんと登場人物と一緒に彼の脚本の中に入っていくという感じ。人の頭の中を覗く感覚というのだろうか。

 ラスト直前に脚本がひとりでにどんどんと動き始め、ラストまで「うわーこんな話とは知らなかったよ」と超スピードで駆け抜けた。 ニコラス・ケイジ、メリル・ストリープ(やっぱりうまいです)つい、引き込まれてしまいました。 クリス・クーパー すごい、変な男そのもの。こういう人いそうだなあとおもいつつも、最初の頃、歯はどうなっているんだろうか。。とか。

 もう一度みたいかどうかは微妙な変な話でしたが、映画としては映画の中で主人公が言うような 典型的な(水戸黄門みたいに 筋が決まりきっている)ハリウッド映画とは全く違う、ストーリーが読めない 魅力あふれるものであると思います。

 因みに 蘭に魅せられた男。

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 この本の映画ですが、エンドタイトルに
「この映画は、フィクションであり実在の本とは全く関係のないものです」と出てもおかしくない筋でした。

 これ、購入した記憶があるのですが、どこにやったかなあ。別の意味で引っ張り出して読みたくなりました。
| 映画(じっくり) | 14:08 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ラッキー・ブレイク
■原題 Lucky Break
■監督  ピーター・カッタネオ
■星  ★★★★

ラッキー・ブレイク
ラッキー・ブレイクジェームズ・ネスビット オリヴィア・ウィリアムス ティモシー・スポール

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■説明
 昔からの腐れ縁の ジミー(ジェームズ・ネズビット)とルディ(レニー・ジェームズ)は 強盗を企てるのだが、いまひとつドジが災いしてしまい、刑務所に入れられてしまう。刑務所所長がミュージカル好きであることを知った二人は脱走計画を立てるのだが。

■感想
 アメリカ映画ならば、明るく明るく爽快に脱走計画。というのが常だけれど、こちらはどこかがちょっと違う。全体的に暗めの展開がじっとりと続く前半、この前半を乗り切れないと途中で見るのをあきらめてしまいそう。 じっくり見ていると、いろいろなところで妙に「くすり」と可笑しい設定にはまってきてしまう。
 ミュージカルを上演することになって 皆で練習するとき、お決まりのパターンをみつけて「いるいる。そういう人」と思ったり、
妙にツボにはまるおもしろさが隠し味のようにちりばめてある。
 たとえば、調子の良い「ヤッタゼー」という映画は使い捨てになりそうなのだけれど、この映画の不思議なところは見終わって1週間・2週間経った頃に思い出すともう一度見たくなってしまうようなところ。 ヒロインのオリヴィア・ウィリアムスが綺麗なのも私にとっては、ポイントが高い。
| 映画(じっくり) | 14:47 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ビューティフル・マインド
■原題 A BEAUTIFUL MIND
■監督  ロン・ハワード
■星  ★★★★

ビューティフル・マインド
ビューティフル・マインドトッド・ハロウェル ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2004-07-07売り上げランキング : 4,383おすすめ平均 starstar本当にいい映画です。star妻の生き方star必ずもう一度見たくなりますAmazonで詳しく見る by G-Tools


■説明
 天才と呼ばれた ジョン・ナッシュ(ラッセル・クロウ)は人付き合いが苦手。学生時代から人とうまくやっていけない。そんな彼でも、彼の人柄を認めてくれたのか 彼を理解してくれるルームメイトとめぐりあい、なんとなくこれからうまく人生も進んでいきそうな様子になってきた。

ジョン・ナッシュは実在の数学者で1997年にノーベル経済学賞を受けている人だということです。 彼は30歳のときに統合失調症に悩まされ始めたとのこと。
この映画は彼が数学者として認められる前から、ノーベル賞を受賞するまでを描いています。


■感想
 この感想をネタバレせずに書くのはとても難しいです。私は何も知らずにこの映画をみはじめて、あまりの居心地の悪さに、一旦「どういう話なのか」とネット検索をしてしまったほどです。
 以降、ネタバレします。

 統合失調症(YASU-Qさんのページ) によると、
・統合失調症は胃潰瘍・十二指腸潰瘍を併せた「消化性潰瘍」の有病率と同じくらいよくある病気である。
・この病気の人とは本人の病気の症状以外はほとんど普通の人と変わらない様子で話ができる。
・症状は幻聴・幻覚などが現れる陽性症状と、心のなかに通常存在する働きが鈍っている陰性症状の2パターンがある。
(詳しくはリンク先をご覧ください)

とのことでした。

 この映画は後半にいたるまで見ている人を 現実と非現実の区別のつかないような危うい世界に置きます。見ている本人も少しずつつじつまが合わない世界の住人になり、何が現実で何が非現実なのか迷ってしまう。
 見る側にとってみてはナッシュの世界や苦しみを疑似体験するような気がします。

 アマゾンの映画評には 実際にはナッシュには幻覚症状は現れていなかったという記載がありましたが、映画の中の医者のせりふ
「この病気は自分の大切にしている思い出さえも、信じられないというつらい病気です」何が本当で何が幻覚なのかわからない、そのつらさを映画を見ているこちらも疑似体験しているかのようです。

 ジェニファ・コネリーの芯の強い女性の演技はたしかにすばらしいと思いました。
しかし、女の私からすると、彼女が彼を愛したというきっかけが良く見えない。それが残念でした。たぶん、彼の数学的才能や素直な人格に惹かれたのだと思うのですが。 いや、もしかすると 映画を見る側にジェニファコネリーに愛されているという実感を与えないように、これも何が現実で何が嘘なのかわからないように 緻密に計算された演出だったのかもしれません。
| 映画(じっくり) | 16:28 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
トゥルー・ロマンス
■原題 True Romance
■監督  トニー・スコット
■星  ★★★★

トゥルー・ロマンス
トゥルー・ロマンスクリスチャン・スレイター トニー・スコット パトリシア・アークエット

アミューズソフトエンタテインメント 2002-09-27
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おすすめ平均 star
star最高!!
starトゥルー・ムービー!
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■説明
 クリスチャン・スレータ演じるクラレンスは誕生日に自分の大好きなカンフー映画を一人で見に行く。
そこに、同じく映画を一人で見にきていたパトリシア・アークエット演じるコールガールの女の子と意気投合。あまり女の子ウケしない彼の趣味を彼女は興味深げに聞く。

■感想
 不思議な映画。 トゥルー・ロマンス という題名からは想像もできないような話が早いスピードで展開していき、観客の方は「え?そんなことになってしまっていいの?」とあまりの血みどろさ、設定のグロテスクさに腰が引けながらも、全体を見終わると、「ああ、これはやっぱりロマンスなのかな」と思ってしまう映画。 
 理性をもってみていると「ダメだよ」という気持ちがガンガンに頭の中に鳴りひびくけれど、そういう類の映画を見るときの不快感とは違うというのはどうしてだろう。 主人公の二人の行動は間違ってはいても 気持ちがまっすぐさわやかだからということなのかもしれない。

 「これが彼ら流のロマンスなんだ」という感じの映画でした。

見終わった後、たとえるならば。。と考えていて 「フロムダスク ティルドーン」やら、古いところでは「タクシードライバー」を思い出しました。でも、タクシードライバーとは印象がちょっと違う。映画の中でクリスチャンスレーターが 「オスカーをとるような映画はどれも皆面白くない」なんて語ります。
フロムダスク ティルドーンもそうだったのですが、展開が読めない。 普通の映画だったらこうなるはずという頭の中に浮かんだ筋がことごとく裏切られていく裏をかかれるというところもこの映画の魅力だと思います。そんな風にこの記事を書こうとおもって検索したら、 それもそのはず、脚本はタランティーノだったのですね。
 監督のトニースコットは私が好きなリドリースコットの兄弟というのは初めて知りました。

 配役の妙も大きいと思います。主役のクラレンスにさわやかさが感じられなければ オタッキーな気持ち悪いだけの映画になってしまうかもしれないし、パトリシア アークエットにも ダーティな雰囲気が出てしまってもダメだったと思うのですが、この二人が妙にさわやか系なところがまた絶妙なバランスだったのでしょう。

 クラレンスの友達のルームメイトとして、ブラッド・ピットが出ています。なんにもしていないのに、こっちの方がずっと自堕落な感じがするのも面白いです。 映画自体としては常識をくつがえされる面白い作品だと思うのですが、やっぱり暴力やらちみどろやら、母という観点ではマイナス1点で四つ★にしました。

 
| 映画(じっくり) | 10:43 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
シッピング ニュース
■原題 THE SHIPPING NEWS
■監督 ラッセ・ハルストレム
■星  ★★★
シッピング・ニュース 特別版
B000068P82ケヴィン・スペイシー ジュリアン・ムーア ケイト・ブランシェット

アスミック 2002-08-02
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おすすめ平均 star
star「再生」の物語などではなく。。。
star心に貼りつく一作
starアカデミーはのがしたけれど

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■説明
クオイルは父から教育を受けた頃から父にはついていけなかった。そうしてどんどん大人になっても、その経験を乗り越えることもなかったのだが、 奔放な女性ぺタルに出会い、彼女に拾われでもしたかのように人生が回り始めた。うまくいくかのようにも思えた出会いだったのだが。

■感想
 何よりもびっくりしたのが、 ぺタル。ケイト・ブランシェットのイメージがまったく重ならなかったので後からキャストを見るまで気づきませんでした。 すごい存在感。
 映画自体は表現しづらいです。まず、好き嫌いがものすごく分かれそうな映画です。DVDのジャケットには「優しい愛に癒される感動の名作」とあるけれど、 うーん。そうかなあ???そうかなあ??
 優しい愛に癒されるという部分がどうも私にはしっくり来ませんでした。
また、クオイルの身の回りに「これでもか」というほどにはりめぐらされた不幸の糸がつらかったです。
性的な内容(さほど場面として出てくるわけではないのですが)がかなり嫌悪感を感じるようなものだったのも、私にはマイナスポイントになりました。(単なる不幸というよりも、受け入れがたいシチュエーションが多くて)また、中盤過ぎまで、運命のなすがままにあきらめてでもいるかのような彼の姿勢がまた受け入れにくかった理由のひとつかもしれません。

 後半、物語の展開がみえてきてナゾがとけてきはじめてからの、彼の娘を通しての夢ともうつつとも偶然とも因縁ともつかないような不思議な展開は面白く、また、グレーを基調としたような美しい風景も心にしみます。

 子どもさんと見るには向かない映画だと思います。
 
| 映画(じっくり) | 15:21 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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